30代の不妊とメンタルの話し

病は気から


皆様は「病は気から」という言葉を耳にしたことがありますか。そんなの迷信でしょ?と思われるかもしれませんが、実は「病は気から」は迷信では無いのです。実験的に一部を証明したエビデンスが日本の大学から発表されてます。つまり、ストレスがかかるなどの気持ちの乱れにより、免疫力が低下し、病気になる可能性があると考えられる。という事です。実際にマウスを使った実験により「病は気から」の一部が証明されたわけです。
次に、東洋医学の観点から「病は気から」を検証してみましょう。”気”とは気血水から由来します。”気”は、体の中の経脈という経路を通って全身に巡ります。大雑把に表現しますと、『生命を維持するのためのエネルギー』となります。その”気”の巡りがストレスなど、何らかの外因内因で乱れる事により病気の引き金になる。これが「病は気から」の本来の意味なのかもしれません。
つまり、最新医療においても伝統医療においても『心の変化は体の調子に表れてしまう』という事が考えられるのです。ですから、なかなか子供が出来ない心配や不安な気持ちはストレスとなり、体に余計な負担をかけているとも言えるのです。
ですが、「じゃあ、どうすればいいの?」となってしまいます。それでは、次に妊活ライフを楽に過ごすためのメンタルについて提案いたします。

妊活を楽に過ごすためのメンタルとは?

周りと比べる必要は全くありません。貴方には貴方のペースがあります。

周りを気にして、『自分だけが取り残されている。』そんな風に考え、焦っているのではないでしょうか。妊活は周りの人と比べてはいけません。自分のペースを守って着実に着実に進んで行くだけです。回り道をしても構いません。ゆっくり自分のペースで進めば良いと自分自身に言い聞かせましょう。
自分自身に言い聞かせると、徐々に気持ちも落ち着くようになります。周りに左右されず、”自分のペース”と言い聞かせることが大事です。

運動や食事など健康に気を使いましょう。

運動で体を動かし汗をかく事や、体に良いものを食べる事で、体は喜びストレスが解消されます。まず、体を動かすことは、自律神経に作用し前向きな気持ちにさせてくれる効果が期待できます。また、体に良い食べ物は胃や腸へのストレスを軽減させてくれる効果があります。運動や食事など、健康に気を使うことで、前向きな気持ちになりメンタル面の健康もサポートしてくれるのです。運動不足や暴飲暴食は極力避ける事が良いでしょう。

思い悩んだら自分の好きな事をしましょう。

自分の好きなことに没頭する時間を忘れてはいませんか。妊活についての時間を少しお休みして、好きな事を好きなように思いっきり楽しみましょう。
頑張りすぎて、自分自身にプレッシャーをかけることで、心を縛り付けてしまっています。好きなことをして、一度リセットすることで新たな気持ちになる事ができます。また、今まで一生懸命に頑張った自分を認めてあげることも大事ですので、そのご褒美として好きな事をすることも大切なのです。

今だけの、ご夫婦2人の時間を楽しみましょう。

妊娠してからお子様がある程度成長するまでの数年間は自分達の時間を持ちにくくなります。贅沢な話でもありますが、「もっと遊んでおけば良かったな…」といった言葉もよく耳にします。ご夫婦2人だけの時間は今だけです。旅行に行ったり、カラオケに行ったり、と今は当たり前に思うかもしれませんが、お子さんが出来て環境が変わると、途端に、その当たり前に思っていた時間が恋しくなるかもしれません。今出来ることを思う存分満喫することは、とっても素晴らしい事なのです。

東洋医学の側面から助けられる事

東洋医学は、婦人科系のトラブルに力を発揮する側面と、メンタル面に力を発揮する側面の2つがあります。ですから、『妊活=鍼灸』といった方程式が妊活する皆様の間で根付いたのかもしれません。お灸や鍼をしなくても、自宅でそっとツボを押してあげるだけでも良いのです。婦人科系とメンタル面に効果が期待できるツボをいくつか紹介いたします。お風呂上がりや、お休み前に押してあげると体が喜んでくれると思います。

◆三陰交【さんいんこう】
位置
内くるぶしから指幅4本分真上に取る。骨と肉の間にツボがあり、押すと痛ところ。婦人科系のツボで代表格。三陰交は、月経困難/冷え症/ED/性的機能障害/体調管理などにおすすめ。
◆血海【けっかい】
位置
膝のお皿の内側の一番上から、指幅3本分真上にとる。押すと痛む所。血海は貧血/冷え症/月経不順/子宮筋腫におすすめ。血をコントロールするツボで生殖器系、婦人科の症状によくつかわれます。
◆関元【かんげん】
位置
お臍から指幅4本分真下に取る。「丹田」とも呼ばれ、精力が集まるツボ。元気の関所の意味。冷え症/精力減退/性的機能障害/EDおすすめ。
◆内関【ないかん】
位置
手首から指幅3本分下がったところ。心をリラックスさせるツボ。性的機能障害/ストレス緩和/リラックス効果におすすめ。

終わりに

妊活は「新しい命を授かり、この手に抱える」ことで初めてゴールとなります。しかし、ゴールまで辿り着く為の道は極めて遠いように感じ、真っ暗闇をひたすらに進んでいる感じです。ですから、焦ってはいけないのです。焦っても結果は変わりません。焦り、気持ちを病んでしまうよりも、着々とゴールに向かうため、努力をすることが大切なのです。まずは、ご夫婦の食事や運動、そして夫婦生活、これが身近にある一番の妊娠要因です。基本的なことを見直し着々と前に進んで行きましょう。そうすれば必ずゴールにたどり着きます。焦らずゆっくりゆっくり進みましょうね。

最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。
施術の合間でコラムを書いています。不定期更新ですが、またご覧いただけると幸いです。

引用

  • データから考える不妊症・不育症治療
  • Wikipedia

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