はじめに
今回は「卵管の詰まり」についてのお話です。卵管は受精卵や精子の通り道となります。卵管が詰まってしまうと受精卵や精子が通れなくなってしまい自然妊娠が難しくなってしまいます。今回は「なぜ?」卵管が詰まるのか、について解説いたします。
この前の検査で、右の卵管が詰まっているって言われたにゃ!
詰まりってどういう事なのかしら?詰まっていると妊娠出来ないのかしら?
なぜ詰まる?
詰まりは専門的には『癒着』と言います。癒着とは、粘膜などで繰り返し炎症を起こし、しだいに粘膜同士がくっ付いてしまう事をいいます。これが卵管周辺の粘膜で起こると「卵管が詰まっていますね。」という状態になります。実は『癒着』は体の至る所で起こることがあり、筋肉の膜やお腹の膜でも『癒着』は起こります。
卵管周辺の粘膜で炎症が起きてしまう要因として、
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 腹膜炎
- 感染症(クラミジアなど)
- 過去に開腹手術を受けた
などが考えられます。
詰まりって、粘膜がくっ付いてしまっている状態のことなのね!
子宮内膜症が祟ったのかにゃ!
詰まりやすい体質とは?
卵管が詰まりやすい傾向にある体質とは、どのような体質なのでしょうか。
- 月経痛がひどい
- 経血に血の塊が混ざる
- 強い冷えがある
- 生理前症候群(PMS)が強い
など、上記の症状を日常の中で特に感じている方は要注意です。これは体質的に月経時の経血が子宮に残りやすく、炎症が起きやすい状態になっている可能性が考えられるからです。
予防が大切!!
詰まってからでは、自分で詰まりを治すことはできません。病院で詰まりを治療することは出来ますが、クラミジア感染症や子宮内膜症は予防や早期発見ができる病気です。定期的に婦人科検診を受けて早い段階から不妊のリスクを避けられるよう心がけることが大切です。
やっぱり何事も予防や早期発見が大切なのね!!検診行かなくっちゃ!
早速、病院で治療してくるにゃ!!