はじめに
PCOSとは卵巣にたくさん胞状卵胞があるものの排卵しにくい、または排卵しない病気です。
主な症状としては・月経異常(無排卵・無月経)・高い男性ホルモン値などのホルモン異常・高いAMH値・エコー検査で小卵胞が10個以上みえる・多毛・ニキビ・肥満・排卵しにくいことでの不妊が挙げられます。
PCOSの発症原因ははっきり分かっておらず、卵巣内で男性ホルモンが作られやすい性質になっている「月経不順の体質」といえます。
なぜPCOSの改善にダイエットが良いと言われているのか?
脂肪から分泌されるレプチンというホルモンは・体重の維持・排卵に必要な卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの分泌を行うため適度な脂肪は女性の卵巣の働きにとても大切です。
ですがPCOSの方に多い卵巣内の男性ホルモンは、脂肪細胞内でも作られるのでBMI値(肥満度を示す体格指数)が上昇するに伴い、増加傾向にあります。その為1つの指標としてBMI18.5~25を目指してダイエットを行うことで排卵が再開されるケースが多く、不妊症のリスクが低い、最も理想的なBMI値は21であることも分かっています。
Reproductive Biology and Endocrinology2018年3月号では、肥満の女性では肥満でない女性より不妊のリスクが3倍高く、体外受精でも妊娠しにくいという研究結果が示されています。
妊活におすすめの運動・ダイエット
スクワット・もも上げ・つま先立ち
大きい筋肉のある下半身の筋肉量を増やし血流を良くすることで体脂肪の燃焼アップ!各種目毎に10回×3セットを目安に行いましょう。
下半身の大きな筋肉を鍛える事は、上半身を鍛えるよりもダイエットに効果的です。
軽い有酸素運動
おしゃべりしながら行える程度の軽い有酸素を20分以上おこなうことで脂肪燃焼が始まります!朝の日差しを浴びながらのウォーキングや踏み台昇降などもお勧めです。
深呼吸・背中のストレッチ
深呼吸を行うことで自律神経のスイッチが切り替わります。吐く息を長くすることで副交感神経が高まり、循環血液量がアップ!背中の凝りは自律神経に良い影響を及ぼしません。ロールアップ・ロールダウンをゆっくり行い筋肉の緊張をほぐしましょう。