不妊鍼灸はいつまで続けるの?

不妊鍼灸いつまで続けるの?
猫のみいさん
みいさん

やったー!!体外受精と不妊鍼灸を併用したら、とんとん拍子に妊娠できたにゃ!あれ…不妊鍼灸っていつまで続ければ良いのかにゃ?

猫のシロさん
シロさん

不妊鍼灸は妊娠したらすぐに辞めても良いものなのかしら…?継続したいけど費用もかかるわよね。

鍼灸師の鈴木
先生

ご懐妊おめでとうございます。当院では妊娠15週までの通院を推奨しております。それについての説明をさせて頂きますね。

妊娠初期〜妊娠後期までの鍼灸の目的

1. 妊娠初期(0〜12週)

【安定期に入るまで
】
妊娠初期は流産のリスクが高い時期とされるため、この期間に鍼灸を続けることを推奨しております。鍼灸は、子宮内の血流を改善し、妊娠を安定させる効果が期待されます。また、つわりの軽減や精神的な安定を図るためにも役立ちます。

2. 妊娠中期(13〜27週)

【体調に応じて】
妊娠中期に入ると、つわりが治まり、妊娠が安定してくるため、鍼灸の頻度を減らすことが一般的です。ただし、腰痛やむくみ、その他の妊娠に伴う不快な症状がある場合は、これらを緩和するために通院を続けることが勧められることもあります。

3. 妊娠後期(28週以降)

【分娩準備としての鍼灸】
妊娠後期には、分娩に向けた身体の準備として鍼灸を利用する場合があります。特に、骨盤の調整や体力の維持、陣痛の緩和を目的に通うことがあります。ただし、妊娠が安定している場合は、通院頻度をさらに減らすか、必要に応じて中止することもあります。

妊娠15週目までにおける鍼灸施術の詳細

妊娠15週目までは、女性の身体が大きな変化を迎える重要な時期です。この時期における鍼灸施術は、妊娠の安定をサポートし、流産のリスクを軽減するために役立つとされています。下記では、妊娠15週目までにおける鍼灸の効果や具体的な施術内容について詳しく説明させて頂きます。

1. 妊娠初期から妊娠15週目までの身体的・精神的な変化

ホルモンの急激な変化

妊娠が確認されると、体内のホルモンバランスが大きく変化し、プロゲステロンやエストロゲンの分泌が増加します。これにより、子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなる一方で、情緒不安定やつわりなどの症状が現れやすくなります。

血流の変化と子宮環境の安定

妊娠初期には、子宮内の血流が増加し、胎児が成長するための栄養や酸素を供給します。しかし、血流が十分でないと、胎児の成長に影響を与える可能性があります。このため、子宮内の血流を改善し、妊娠を安定させることが重要です。

2. 鍼灸の役割と効果

鍼による血流促進

鍼刺激は、局所的な血管拡張を引き起こし、血液の流れを増加させます。この作用により、子宮や骨盤周辺の血流が向上し、胎児に必要な栄養素や酸素がより効率的に供給されるようになります。これが、胎児の健全な成長を支える重要な要因となります。

子宮収縮の調整

妊娠初期には、子宮が不規則に収縮することがあります。これが過度になると、流産のリスクが増すことがあります。鍼灸は、自律神経系を調整し、子宮の過剰な収縮を抑える働きがあります。これにより、胎児が安定した環境で成長できるようになります。

栄養供給の最適化

血液は栄養素や酸素を運搬する役割を持っており、胎児が成長するために必要な要素を届けます。鍼灸治療による血流改善は、これらの栄養素や酸素の供給を最適化し、胎児の発育に必要な環境を整えます。

ホルモンバランスの調整

妊娠初期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)やその他のホルモンが正常に分泌されることが重要です。鍼灸は、ホルモン分泌を司る内分泌系に作用し、ホルモンバランスを整える効果があります。これにより、妊娠を維持し、流産リスクを軽減する可能性に期待できます。

免疫機能の向上

鍼灸は免疫機能を高める効果もあり、母体が胎児を異物として認識するのを防ぐ助けとなります。免疫機能が適切に働くことで、妊娠の安定性が増し、流産リスクが低下します。

つわりの軽減

妊娠初期の多くの女性が経験するつわりは、吐き気や食欲不振などを引き起こし、日常生活に大きな影響を与えます。鍼灸は、つわりの症状を緩和するためにも有効です。特定の経穴に刺激を与えることで、消化機能を整え、つわりの不快感を軽減します。

精神的な安定

妊娠初期は、身体的な変化だけでなく、ホルモンの影響による精神的な不安定感も生じやすい時期です。鍼灸は、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすことが知られています。これにより、妊婦が精神的に安定し、妊娠期間をより安心して過ごすことができます。

3. 具体的な治療内容

初期カウンセリング

妊娠の反応が確認された後、鍼灸師とカウンセリングを行い、個々の体調や妊娠の経過に基づいた治療計画を立てます。この際、妊婦さんの希望や不安をしっかりと確認し、安心して施術を受けられる環境を整えることが重要です。

鍼灸の施術方法

妊娠初期には、主に手足や背中の経穴に鍼を施します。これにより、全身の血流を促進しつつ、妊娠を安定させることを目的とした施術が行われます。また、必要に応じて、灸(もぐさを使った温熱治療)を併用します。

通院頻度と施術の継続

妊娠初期の最初の3ヶ月間は、週1〜2回の頻度で鍼灸治療を行うことが一般的です。この期間中に、体調の変化や妊娠経過を定期的に評価しながら、施術を継続します。

4. まとめ

鍼灸は、妊娠初期において血流を促進し、子宮環境を改善するための効果的な治療法です。血流の改善により、胎児に必要な酸素や栄養が十分に供給され、妊娠が安定することで、流産のリスクを軽減することが期待されます。ただし、安全かつ効果的に鍼灸を行うためには、信頼できる専門家の指導のもとで施術を受けることが重要です。

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