はじめに
運動不足が続くことは、健康を害するだけでなく、子宮と卵巣の機能低下や冷え性、ホルモンバランスの乱れをおこす危険性があります。それを解消・予防する為にはどういった運動が必要で、具体的に何をすればよいのでしょうか!?
運動が妊娠力を高める!?
妊娠力を向上させるためには、程よい運動習慣が不可欠となります。
運動が妊娠力を高める理由として、主に二つのポイントがあります。
◆運動により血行が促進され冷えの改善に繋がる
血流を促進することで、より多くの栄養素を子宮や卵巣などの臓器に運ぶことができます。すると子宮や卵巣の機能は高まり、さらに『卵質』の向上にも繋がる可能性があります。
代謝も良くなりますので、ホルモンバランスが整い基礎体温が安定してくる方も多くいらっしゃいます。
◆自律神経が安定し、睡眠の質が上がる。
運動にはストレスを発散する作用があります。運動をすることによって交感神経(働く神経)を活性化させます。運動不足の方の多くは交感神経(働く神経)を普段から刺激していないがために、副交感神経(休む神経)の働きが弱くなりストレスを貯めやすい状態になっていることがあります。自立神経の安定とは 交感神経(働く神経)と副交感神経(休む神経)のバランスがとても大切です。
自律神経を安定化させることにより、ストレスやイライラが抑えられ、質の高い睡眠に繋がります。質の高い睡眠は妊活の鉄則です。
どの運動を選択するべきか??
一言に運動と言っても色々な種類の運動があります。それぞれの運動に素晴らしい効果がありますが、妊活中は有酸素運動がおすすめです!
ワンポイントアドバイス!!
有酸素運動とは、ゆっくりと呼吸をしながら出来る運動のことでウォーキングやヨガ、ストレッチなどを指しています。さらに有酸素運動を行う際に意識して頂きたいことは、上半身よりも下半身を中心とした運動をおこなってい頂きたいということです。人間の体は上半身よりも下半身の方が4倍早く衰えてしまうというデーターがでています。おじいちゃん、おばあちゃんを見ると足から弱る方が多いと思います。人間は足から弱ってしまうものなのです。
ですので、運動不足を自覚する方が運動を取り入れる場合、足を中心とすることをお勧めいたします。
ウォーキングの特徴
特別な道具が必要なく、低コストで始める事ができます。自分のペースで、徐々に生活に取り入れていかれると良いでしょう。
ウォキーングは下半身の血流を改善し、骨盤の中まで血流を行き渡らせる効果があります。1日で合計30分以上を目安にして取り入れていきましょう。また、歩く際に猫背になってしまうとせっかくの下半身への血流促進効果が半減してしまいますので要注意です。背筋をしっかり伸ばし、腕を大きく降って歩かれること効果的です。
ヨガの特徴
現在は東京都内のほとんどの駅前にヨガスタジができるくらいに日本で浸透しています。ダイエットや体質改善の効果の高さが反響を呼んでいるのではないでしょうか。ヨガの発祥はインドです。日本でもおなじみの坐禅もヨガから由来しています。
ヨガをすることで、体幹の筋肉を主に鍛えることができます。呼吸法で横隔膜を鍛え、また腹横筋という体の芯となる筋肉を刺激することができます。ヨガでの呼吸法は自律神経を整える効果が非常に高く、また体幹を刺激るすことで骨盤内への血流が促進されます。ヨガによる体質改善効果は非常に高いものと言えるでしょう。
ストレッチの特徴
ストレッチは柔軟性が少なく体が硬い方や、運動が苦手な方にお勧めです。立位で前屈した際に地面に手が着かない方は足の柔軟性が落ちていますので、さっそく取り入れてみましょう。
ストレッチを効果的に行うポイントとして、体が温まっている状態でおこなう事がとても重要です。お風呂上がりの10分〜20分後を目安にしてストレッチをすると効果的です。
主に伸ばしたい筋肉は、ふくらはぎ、太ももの前後、お尻です。やり方がわからない方は、YouTubeで「ふくらはぎ ストレッチ」「ストレッチ 妊活」などで検索するとトレーナーの方が動画を出していますので、それを見ながら挑戦してください。動画を見ながらですと、細かなストレッチのポイントを確認しながら行うことが出来ます。自己流は禁物です。
終わりに
自分にあった運動法、運動習慣を大切にしましょう。
運動は妊活にとても効果的ですが、運動することが嫌いな方にはストレスになってしまうこともあります。体調や天気に合わせて、お休みのルールを決めるなど自分の体に合わせた運動習慣を見つけ、負担なくおこなうことが長続きの秘訣ではないでしょうか。