良質な脂質で妊娠力向上

妊娠に必要な栄養素【コラム・東京鍼灸】

 

はじめに

脂質、不妊治療に限らず一般的に敬遠しがちな成分です。ただ、それは良質な脂質かそうでないかによって体に及ぼす影響はことなってきます。今回は良質な脂質の選び方と不妊治療に与える影響を解説していきます。

良質な脂質

良質な脂質は、大きく分けて一価不飽和脂肪酸多価不飽和脂肪酸に分けられます。これらの脂肪は常温では液体で、健康を維持するには良い影響を及ぼす成分が多く含まれています。不飽和脂肪酸はHDL(善玉コレステロール)の値に影響を及ぼさないでLDL(悪玉コレステロール)の値をさげ、血液中に血栓ができるのを防ぎ、心臓発作や脳卒中から体を守ります。さらに、体内の血糖値や炎症を体がコントロールしようとするのを不飽和脂肪酸が助けるので、妊娠しやすい体になります。

一価不飽和脂肪酸

オリーブオイル、キャノーラ油、ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、アボカド

多価不飽和脂肪酸

多価不飽和脂肪酸のなかでも特に良いとされているのが、オメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は、人間の体からは作ることができないので食べ物から摂取するしかありません。細胞膜を構成したり、誕生前とその後にかけて、赤ちゃんの脳の発達にも重要な働きがあります。

植物油、大豆、サフランオイル、クルミ、マグロ、鮭、ニシン、亜麻仁油

悪質な脂質

一番摂取したくないのが、トランス脂肪酸です。不飽和脂肪酸とは真逆で、LDL(悪玉コレステロール)の値を上昇させ、HDL(善玉コレステロール)の値を下げる効果があり、血液中に塊をできやすくし心臓発作や、脳卒中のリスクを高めます。さらに、トランス脂肪酸を多く摂れば摂るほど、排卵障害の不妊リスクが高まります。

トランス脂肪酸(摂取を避けたいもの)

トランス脂肪酸はとっていい量というのはありません。コーデックス委員会(FAO/WHO合同食品規格委員会)では、平均摂取量一日当たり総エネルギー摂取量の1%未満とする目標が示されています。

マーガリン、ショートニング、業務用油、水素添加された油

飽和脂肪酸(摂取を減らしたいもの)

乳製品も含まれていますが、これらは摂りすぎなければ、むしろ排卵障害の不妊リスクを低下させる可能性もあると言われています。

赤身肉、無調整の牛乳、クリーム、アイスクリーム、バター、ヤシ油、ココナッツオイルなどの植物性油

 

まとめ

良質な脂質を多く摂って、悪質な脂質を摂らないようにすると述べましたが、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸を食生活から完全に絶つのは極めて困難です。良質な油を摂りつつ、極力減らし、うまく付き合うようにして食事にストレスがないようにしていきましょう。

参考文献:妊娠しやすい食生活

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