はじめに
クリニックによっては「体外受精にしますか?それとも顕微授精にしますか?」と選択しなければいけない場合があります。今回は、不妊治療の中で、最も高度な技術である体外受精と顕微授精の違いについて解説いたします。
体外受精と顕微授精の違いって気になるにゃ!!
鍼灸の現場でも、どっちが良いですか?とか、それぞれの特徴を質問されることが結構あるので、コラムにしてみました!
体外受精とは?
卵子を採取して、その卵子に精子をふりかけて、一晩置いておくことで精子に、自力で受精してもらう方法です。
体外受精の良い点
- 受精がより自然に近い。
- 顕微授精より経済的に負担が少ない。
体外受精で考慮する点
- 受精障害があると受精しないことがある。
- 形態的な精子の選別は不可。
自然に結びついた受精卵だから、元気な受精卵になりそうだにゃ!でも、失敗する可能性があるのか!
顕微より受精に失敗してしまう確率が高いのですが、コストが安いのと、自力でたどり着いた精子が受精するので、より良い受精卵を期待できる所が特徴ですね!
顕微授精とは?
採取した卵子に細い針で直接精子を注入する方法です。運動精子が少なく精子の運動が弱い、また抗精子抗体陽性など受精障害のは体外受精による受精が困難な方には、顕微授精が必要になります。
顕微授精で良い点
- 少ない精子で受精できる。
- 受精率が体外受精に比べ高い。
- 形態的な精子の選別ができる。
顕微授精で考慮する点
- 人工的な受精方法である。
- 針を刺すことで卵子にストレスがかかる。
- 一般的な体外受精より高額である。
卵に注射するの!?でも、少ない精子でも受精できるから、男性に問題がある場合に良さそうだにゃ!値段も高そうだけど…
値段はクリニックや採卵数によってまちまちですが、3万〜10万円以上はかかります。でも、少ないチャンスをものにしたい人には合っているかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。体外受精と顕微授精につて、それぞれの特徴はおわかり頂けましたでしょうか。それぞれには、長所と考慮しなくてはいけない点があります。自分達に合った方法をお医者様と相談して決めてみましょう!