【実は知らない】不育症ってなに!?

はじめに

近年、増えつつある不妊症。世間でも不妊治療の認知度は高くなってきたと思います。そこで皆さん、『不育症』という言葉ご存知でしょうか。知らない方も多いと思いますが、実は沢山の方が『不育症』で悩み、子供を授かれないでいるのです。今回は不育症についてお話しいたします。

みいさん

ふ、ふいくしょう?初めて知る言葉だにゃ!!

先生

あまり耳馴染みの無い言葉ですよね。でも、世の中には不育症で悩んでいる方が大勢いらっしゃるんです!

不育症とは

『不育症』とは、単一の診断名ではなく、複数の病態を含む言葉です。日本産婦人科学会では、「生殖年齢男女が妊娠を希望し,妊娠成立するが流産や早(死)産を繰り返 して生児が得られない状態」、つまり、22週以前の流産を繰り返す反復流産、習慣流産に加え、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて『不育症』と定義しています。

みいさん

妊娠を何回しても、流産を繰り返しちゃう方もいるんだね。それはとても辛いにゃ!!

先生

そうなんです。流産や死産を繰り返してしまう事を、不育症といいます。流産や死産は母体にも負担がかかりますし、とても辛いですよね。

流産

日本産科婦人科学会は、「妊娠22週未満の胎児が母体から娩出されること」を「流産」と定義しています(妊娠22週以降の場合の死亡胎児の出産は死産と定義)。つまり、何らかの原因で胎児が亡くなってしまい妊娠が継続しなくなることです。

さらに、妊娠12週未満の「流産」を「早期流産」、妊娠12週以降22週未満の「流産」を「後期流産」としています。妊娠12週未満の早い時期での流産が多く、流産全体の約90%を占めます。

習慣流産

流産を3回以上繰り返した場合を「習慣流産」と言います(死産や早期新生児死亡は含めません)。出産歴がない原発習慣流産と、出産後に流産を繰り返す続 発習慣流産があります。続発習慣流産は、胎児染色体異常(赤ちゃんの染色体異常)による場合が多く、明らかな原因は見つかりにくい傾向があります。

反復流産

流産を2回以上繰り返した場合を「反復流産」と言います。最近、反復流産も原因精査の対象と考えられるようになってきました。

不育症の主な原因

みいさん

ところで、不育症って原因があるのかにゃ?原因があるなら、知りたいにゃ!!

先生

原因があれば、すぐに対処したいですよね!原因をみてみましょう!

夫婦染色体異常

妊娠初期の流産の原因の約80%は胎児(受精卵)に偶発的に発生した染色体異常ですが、流産を繰り返す場合は、夫婦どちらかに染色体構造異常がある可能性が高くなります。

子宮形態異常

子宮の形態異常がある場合には、流・早産を繰り返すことがあります。子宮の形によっては、着床の障害になったり、胎児や胎盤を圧迫して、流・早産になることがあると考えられています。

内分泌異常

甲状腺機能亢進・低下症、糖尿病などでは流産のリスクが高くなります。甲状腺自己抗体の影響などや、高血糖による胎児染色体異常の増加の関与が指摘されています。なお、これらの内分泌疾患では、早産等の産科合併症のリスクも高いため、妊娠前から妊娠中にかけて、良好な状態を維持することが重要です。

凝固異常

抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症、第XII因子欠乏症、これらはは血液を固めてしまう因子か、血液を固まらないようにする因子が出づらくなってしまう状態です。そうなると血栓症なとなり、流産・死産を繰り返すことになります。また、流産・死産とならなくても、胎児の発育異常や胎盤の異常を来すことがあります。

治療法

みいさん

治療法ってあるのかにゃ!?治せるもんなら治したいにゃ!!

先生

それでは、治療法についてみてみましょう!

染色体異常

現時点では異常が起きてる染色体を治療する技術はありません。しかし近年、着床前診断という技術が発達し、移植する前に受精分割した卵の一部を検査し、正常だったら卵を移植する方法があります。

子宮形態異常

不育症全体の約7.8%に見られます。異形の程度によっては手術をして対処する場合があります。

内分泌異常

甲状腺機能異常、糖尿病などが見られる場合、食事療法や薬物療法などによる治療法をおこないます。

血液凝固因子(血栓性素因)異常

薬物療法をおこない、血液を固まりにくくして血栓がつくられないようにします。

終わりに

検査で原因がはっきりと判明しているものもありますが、全体の約半数以上が原因不明のものになっています。当院には、繰り返しの流産に疲れ、しっかりと体を見つめ直し体質改善の上で、また妊活に取り組もうとする方や、着床前診断の為、神戸のクリニックで治療を受けながら鍼灸を受けられる方もいらっしゃいます。悩んでいるのは一人ではありません。出来るところから、少しづつ体質の改善に励んでみてはいかがでしょうか。


Edit : Suzuki
Write : Suzuki,Kurohara

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